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『縄文人に相談だ』(望月昭秀)

Twitterで見かけて、これ読みたい!と思って図書館に予約。未所蔵だったから、私きっかけで買ってくれたのかもしれない…ありがとう図書館。

縄文人に相談だ (縄文ZINE Books)

縄文人に相談だ (縄文ZINE Books)

現代人の悩みに、縄文人(のふりをした現代人)が縄文的に答える、という本書。
最初のほうにある「悩みは全部まとめて貝塚へ」という見出しだけでくすっと笑ってしまいました。

「お金がなかなかたまりません」という悩みにたいしては、
「お金ってなんですか?どんぐりのこと……ですか?」と、縄文時代にはそもそもお金という概念がないので、若干ずれた答えが返ってきています。

一万年続いた縄文時代の経済と、千数百年そこそこで、ありえないほどの不均衡を作り出した現在の経済、どちらが優れたシステムなのか、マジでそろそろ考えたほうがいいんじゃないでしょうか。

同じくお金がらみで「お給料が同年代の半分以下」という悩みには、

経験は貝塚のように積み重なり、毎日少しずつ成長していきます。(中略)お給料なんて使えば使うほどなくなっちゃいますが、経験は使えば使うほど増えていくんですよ。
やばくないですか、経験。

との回答が。

悩んだ時には視点を変える、誰かに相談するのが一番、という私の結論でした。